茶どころ日本一計画

茶どころ日本一計画とは

正式名称は「静岡市茶どころ日本一計画 ~お茶のまち100年構想の実現に向けて~」。平成21年4月1日に施行された「静岡市めざせ茶どころ日本一条例」に基づいて定める計画で、静岡市のお茶に関する伝統、文化、産業等を守り、静岡市を日本一の茶どころとして育て次代に継承していくための施策などを定めます。

計画の目的

「静岡市の茶産業の振興及び市民の豊かで健康的な生活の向上」を図ること、すなわち、「お茶が育む幸せな生活」がこの地に永く続くことを目的とします。

計画のフレーム

「静岡市総合計画」との整合性を図り、次の三つから構成する計画とします。
[基本構想]・・・概ね 100 年後のあるべき姿を示します。
[基本計画]・・・10年を一期とした基本的な考え方で5年ごとに見直します(現在第一次後期:H27〜H31年度)。
[実施計画]・・・3年毎の具体的な行動計画で毎年度見直します(現在後期第1期:H27〜H29年度)。

「基本構想」の骨子=めざす姿(長期的なビジョン)

「世界中のだれもがあこがれるお茶のまち」
〜幸せな笑顔で満ちあふれた産業文化創造都市〜

魅力あるお茶作りは無論、さらに、お茶を通じた心やすらぐ生活空間があり、笑顔を求めて人々が集まってくるまち、そして、まちの内にも、まちの外とも、人・お茶・情報の交流が絶えることがなく、その交流がまた新たな笑顔を生み出していく — そんなお茶を通した新たな価値が次々と創造される“お茶のまち静岡市”を目指します。

「基本計画」の骨子

10年後の目標像=「地域力が高い真のお茶のまち」へ

これからの10年は、茶業界の産業構造が大きく変わると推測される期間です。
特に農業としての茶栽培や荒茶加工については、従事者の高齢者比率が著しく進み、茶生産の規模縮小は否めず、次代へ活力ある産業、産地として継承されるか否かを左右する正念場であるといえます。

そのような中、茶業界の自助努力は無論、静岡市の様々な産業資源や、「お茶のまち静岡市」を心から思う市民の力、行政を含む様々な分野との連携により、将来像である「世界中のだれもがあこがれるお茶のまち」の核となる新しいお茶のまちの姿“地域力の高い真のお茶のまち”へ転換を図る期間と位置付けます。

10年後の目標指標=「お茶のまち静岡市」を誇りに思う市民の割合100%
主な
目標指標
茶園の新規基盤整備面積…-ha(H21) → 60ha(H26)→ 150ha(H31)
一世帯当たり緑茶購入数量(リーフ茶)…1,868g/年(H21)→ 2,352g/年(H26)→ 2,600g/年(H31)
JR静岡駅北口地下広場「喫茶一茶」利用人数…-人/年(H21)→ 33,985人/年(H26)→ 39,000人/年(H31)

関連資料のダウンロード

計画の背景

平成18年5月13日、静岡のお茶が清水港から初めて直接海外へ輸出されて100年という大きな節目を迎えて、清水港お茶直輸出100周年記念イベントが開催されました。清水港からのお茶直輸出は、茶産業の発展ばかりでなく、関連産業の発展、港の整備や静岡・清水の都市基盤の整備など、私たち静岡市の都市としての発展に大きな影響をもたらしました。
本市にとって大変意義深い記念式典の席上、日本一魅力ある“お茶のまち”を目指して、「静岡市お茶のまちづくり宣言」がなされ、その中で、「百年の後も風薫るお茶のまちづくりを目指します」と宣言されたことをきっかけに、「静岡市お茶のまち100年構想」づくりが官民一体となって進められました。

静岡市お茶のまちづくり宣言

わたしたちのまち「静岡市」は、豊かな自然に恵まれ、五月には
茶畑が新緑に耀き、まちじゅうが初夏の薫りに包まれます。
この”お茶のまち”は、多くの先人たちの努力により生まれ、大
切に受け継がれてきました。
わたしたちは政令市として、日本一魅力ある”お茶のまち”を目指し、
ここにお茶のまちづくりを宣言します。
一、歴史と自然、お茶農家の思いが育んだお茶づくりを受け継ぎます
一、お茶が教えてくれる「和の心」「ゆとりの心」「思いやりの心」を大切にします
一、家族や友だち、世界中の仲間にお茶の美味しい入れ方を伝えます
一、百年の後も風薫るお茶のまちづくりを目指します

静岡市めざせ茶どころ日本一条例

平成20年12月12日、静岡市議会初となる議員提案による政策条例「静岡市めざせ茶どころ日本一条例」可決制定されました。静岡市のお茶に関する伝統、文化、産業などを守り、静岡市を日本一の茶どころとして育て次代に継承していくための基本理念や、茶業者や市民、行政の役割、さらには施策の推進に関わる基本的な事項が定められています。この条例の制定、施行を受け「静岡市茶どころ日本一計画」の策定作業が本格的に始まりました。

茶どころ日本一条例の概要
茶どころ日本一条例について

条例の基本理念

  • 静岡のお茶の新たな価値及び需要を創り出し、常にその魅力を高めます。
  • 茶業は、地域社会の活性化に貢献する産業として育成します。
  • 安全で良質なお茶が安定的に供給できるよう産地の環境を保全します。
  • 静岡のお茶の情報を広く発信し、日本一の茶どころにふさわしいまちづくりを行い、静岡のお茶を中心とした交流を促進します。

条例の主な内容

  • 「静岡市茶どころ日本一計画」の策定(第7条)
  • 「静岡市茶どころ日本一委員会」の設置(第8条)
  • 「お茶の日」の制定(第9条)

11月1日は、静岡市「お茶の日」

静岡のお茶に親しみ、静岡のお茶の伝統、文化、産業等について理解を深め、その魅力を国内外に発信するため、11月1日を静岡市「お茶の日」と定めました。 11月1日は、静岡市(葵区栃沢)出身の「静岡茶の祖」である聖一国師の生誕の日です。新茶の時期だけでなく、一年を通してお茶に親しんで欲しいとの願いが込められています。

「お茶の日」チラシのダウンロード

お茶のまち100年構想 ~今、なぜ百年もの長期構想が必要なのか~

今、日本を代表するお茶の産地、お茶の集散地である静岡市をめぐる環境は、農業としての生産現場をはじめ、ライフスタイルの変化に伴う消費の多様化、流通構造の変化など、大きく様変わりしました。さらに今後は、少子・高齢化の進行に伴う人口減少が避けられず、時代はすでにこれまでの経験則では計ることのできない時空間へと突入しています。

こうした中で、これからも静岡市が産業としてのお茶が栄え、日常の生活・文化の中にお茶が生き続け、誰もが感じる“お茶のまち”であり続けるには、場当たり的な対処療法ではなく、歴史に学びつつ遠い将来を見通したビジョンを描き、そこを羅針盤の基軸として着実に歩を進めていくこと、次代へと思いをつなげていくことが必要と考えます。

時代とともに人々の生活は刻々と変化し続けますが、急峻な山々で営まれるお茶づくりは、簡単に姿を変えることができるものではありません。だからこそ、百年という長いものさしでとらえたもの、様々な荒波を受けても時代という大海原の中で行き先を見失うことのない、わたしたち市民の心の目印ともなる羅針盤が必要であると考え、超長期的な「静岡市お茶まち100年構想」づくりが進められました。