茶産地の紹介

平成28年度 第70回全国茶品評会(※1)において、静岡市は3年連続して「産地賞」(普通煎茶4kgの部)を受賞しました。また、25年ぶりに市内出品者が一等一席の「農林水産大臣賞(※2)」を受賞しました。
「産地賞」は、茶種ごとに成績優秀な市町村に対し褒章するもので、静岡市は名実ともに日本を代表する茶産地となりました。
※1日本茶業の将来を展望し、茶生産の近代化と我が国の茶業経営の一層の発展を図ることを目的として、全国の都府県から選抜出品された茶(荒茶)を対象として開催される、お茶の品評会。「普通煎茶10kg」「普通煎茶4kg」「深蒸し煎茶」「玉露」など7茶種8部門で競われます。
※2茶種ごとに最も優れた出品者に対し褒賞するもの

安倍奥(井川・梅ヶ島)

井川や梅ヶ島周辺は安倍奥と呼ばれ、南アルプスを背に年平均気温は10℃余り、冬は氷点下の続く厳しい自然環境です。かつて徳川家康公は井川大日峠のお茶蔵で夏の間じっくりと熟成されたお茶の味わいを楽しんだとされています。

安倍川流域(美和・賎機・玉川・大河内)

静岡茶の歴史は安倍川の中流域、足久保から始まりました。茶祖「聖一国師」が鎌倉時代に中国からお茶の種を持ち帰り、この地に蒔いたのが始まりとされています。豊かな自然に恵まれた静岡本山茶を代表する産地です。

藁科川流域(南藁科・中藁科・清沢・大川)

静岡茶の祖「聖一国師」が生まれたのは藁科川の上流、大川地区の栃沢です。また、明治時代、この地域一帯のお茶が「安倍茶」と呼ばれていた頃、藁科川上流部の清沢村に住む茶農家、築地光太郎が、他の茶産地と区別するために「本山茶」と名付けました。このように、藁科川流域は本山茶の歴史と関わりが深く、静岡本山茶を代表する産地です。

両河内

鮎の天然遡上で知られる興津川の上流域に位置し、川霧と豊かな自然が上品な香りの銘茶を生み出します。毎年、静岡茶市場の初取引では、最高値で取引される産地として有名です。

小島

興津川に沿って山あいを走る国道52号沿いにあり、山梨との県境まで続く南北に長い地区。江戸時代より交通の要衝であった「身延道」は、現在でも甲信地方との”お茶の懸け橋”となる大事な街道です。

庵原

庵原での茶栽培が本格化するのは明治初期。幕末の開港まで地域の換金作物であった「ドクエ」に代わる作物として普及が図られたのがお茶とミカン。その後も熱心な報徳活動により山々がお茶やミカンに開墾され、今日に至ります。

日本平

国の名勝に指定された標高300mの丘陵地に茶園が広がり、ここから望む清水港と富士山の大パノラマは絶景です。1908年(明治41)、杉山彦三郎によって発見された日本茶の代表品種「やぶきた」発祥の地としても知られています。